「命なんて儚い物ですよ」
氷のような瞳が笑う・・・
風の通る家
第一楽章
Ice and wind
「誰ですか?あなた達?」
物心つく頃にはもうこんな日常だった。
「まぁ、いいです。
とりあえず邪魔なので何処かに消えてくれますか?」
「なっ!?」
そう周りの奴等に言い放つと彼らは少々ショックを受けたようだった
「運がいいですね、私は今機嫌がいいんです。
今さっさと何処かへ行けば見逃してあげますよ?」
---そう私のほうがあなた方より力があるのですから
「兄ちゃん、あんましほざくなよ?」
どうやら彼らは愚かな者たちらしい数で攻めれば勝てるとでも思ったのかいっせいに攻撃を仕掛けてくる
「ハァ、折角人が見逃してやるといっているのに・・・仕方のない人たちですね。
凍り付いて反省なさい『ブリザード』」
一瞬にして全ての物が凍りついた
「『氷雪の悪魔』をあまりなめない事ですよ?といってももう聴こえませんね」
パチパチパチ
その場を後にしようとしたとき建物の陰から拍手と共に一人の人間が姿を現した。
「なかなかやるね、氷雪の悪魔・・・さん?」
「それはどうも・・・ところで・・・」
私はそういって目を細める
「何の御用ですか?返答しだいでは・・・」
「少し・・・お前が気になっただけさ・・・」
彼・・・いや彼女は真剣な顔をする
「何故・・・そんなに強がっている?」
---え?
「何故、全てを拒絶する?・・・何をそんなに怒っている?」
---この人は・・・何を言っているのだろう?
「何を・・・そんなに恐れている?」
「何で・・・そんなことを聞くんですか?」
「お前が・・・とても悲しそうな顔をしているから」
――お前って時々悲しそうな顔するよな?
不意に思い出したそれはいつの思い出だったろうか?
私が笑っていたときの・・・短い間だったけれど仲間と呼べる人たちがいたときの記憶
---何で今まで忘れていたんだろう?
---あんなに幸せだった頃を・・・
「私が恐ろしいのは虚無の自分・・・
いつか自分と言う存在が消えてしまうのではないかと言う感覚・・・」
すっと差し出された手・・・
「だったら自分と言う存在を示せばいい
じぶんは此処にいると・・・示してやればいい・・・」
だろ?と笑いかけられて私はその手をとった・・・
「さて、お前名前は?」
――君、名前は?
「刹那・・・です」
おかしなことを言う奴だけど付き合ってやるのもいいかもしれない・・・
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