!運命の歯車は動き出した!
【登場人物&世界観】
+Luc/ルック+
ドラゴイル/♂/14歳
主人公。
主に風の魔法を操る魔法使いの少年。
魔法の腕は一流で、目を見張るものがある。
魔法使いなので肉弾戦と長期戦は苦手。
落ち着いた外見と裏腹に、喋る言葉には棘がある。
自分自身にも他人にも興味がないが、例外もある。
「生きる意味を探す」ために旅にでるように師に言われ、放浪中。
同時に、『世界の破滅』について調べている。
頭はよく回転が速い。読書と空を眺めるのが好き。
性格はぞくに言うツンデレ属性だが、デレることはほぼない。
身長が低いが羽根で飛べるので本人はあまり気にしていない。
瞬間移動(テレポート)等の技も身に付けている。
過去に色々と謎がある。秘密主義で自ら喋ることは少ない。
+braxton13/黒鐘+
ボーリ/♂/19歳(外見)
tatsukiseto様宅からのゲスト様。
明るくお調子者だけど頼れるお兄さん!
大魔道士(自称)で多数の魔法を操る。
+yuna_skysky/夕菜+
アカラ/♀/18歳
satimarin様宅からのゲスト様。
優しくおしとやかなお姉さん。
まるでお母さんのような暖かい心の持ち主。
+Notturno13/零夜+
ズィートック/♀/15歳
ruru249様宅からのゲスト様。
実の正体は運命の女神ノルンという凄い女の子。
神様の子供と呼ばれており、かなりの甘党。
+シュエ/血雪+
ライトマイト /?/??歳
euraru様宅からのゲスト様。
いつも笑みを浮かべている、不思議な雰囲気の性別不明の子。
身体の一部がプラズマで出来ている所為か金属が苦手。
+世界観とストーリー+
ネオピアとは別のパラレルワールド?が舞台。
世界は『世界の破滅』の危機に直面している。
主人公、ルックはそれを食い止めるように言われ、自分探しと同時にその謎を探っている。
最初はツンツンしているルックがゲスト様と触れ合っていくうちに自分自身に興味を持ったり、他人に興味を持ったりするストーリーを展開したいと考え中。
目指すのはジャンルで言えば「セカイ系」 内容はほのぼのシリアス。
「きみ(ゲスト様)とぼく(主人公)」+「世界の破滅」が前提。
ただ、個人的な解釈の「セカイ系」なので違ったりもするかもしれません。
…というか、「セカイ系」を軸にはしてますが、別物と考えたほうがいいかも…です。
「壊れていく世界」なんていうのも題材にしたいなあ、なんて。
ちなみに、「世界の破滅なんて知らない。」がタイトルです。
+セカイ系って何?+
主人公(ぼく)とヒロイン(きみ/今回はゲスト様)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が
具体的な中間項を挟むことなく、『世界の危機』『この世の終わり』など、抽象的な大問題に直結する作品群のこと
@Wikipedia
【序章】
星の宿命を背負ったのは小さな背中。
少年は涙を流すことも微笑むこともしなかった。
ただ、頷きもせずに師の言葉を聞いた。
「自分を探せば、謎も解けるはずです」
「解けない謎は、ありません」
師の言葉に背中を押され、小さな身体に不釣合いな大きな翼を広げて塔を飛び立つ。
少年の顔はやはり、無表情だ。
腕に巻いた包帯が解け、ふわりとソレが空に舞った。
少年は風に踊る包帯を、何もせずにただ見つめているだけだった。
これから始まる旅は簡単には終わらないだろう。
少年はソレを理解していた。
世界の破滅なんて、僕には関係ないことだ。
破滅すればいい。こんな壊れてしまった世界。
僕が消えて誰が悲しむ?誰が涙する?
考えるだけ無駄な時間だ、と少年は考えるのをやめた。
大きな宿命に潰されそうなほど小さな身体。
少年はその頼りない背中に重い見えないモノをいくつも乗せて飛んだ。
その羽根は鉛よりも、鋼鉄よりも重い、天使の羽根。
愛を知らない孤独な少年は、その先に希望があるのか絶望があるのかも知らずに羽ばたくだけ。
-end-
【第1話】
ふわり、とルックが舞い降りたのは村の入り口だった。
「田舎」というような表現が似合いそうな村。
季節は冬。あたりは雪景色に変わっていた。
ルックはゴテゴテとした重い服を嫌ったので、寒そうな軽装をしていたが、育ちが寒い場所だったので寒さには強い。
逆に、暑さには弱いので北の方角を目指して飛んだのだ。
そして、この村についた。
「……読めない」
村の名前だろうか、村の入り口の看板に目をやるも、それは知らない言語だった。
何冊もの、様々な言語の魔導書を読み漁ったルックの頭にもない文字。
言葉は通じるかもしれない。そうルックは考え、村へ足を踏み入れた。
何処か懐かしい感じを覚えるその村は、雪だからだろうか、あまり人は外へ出ていなかった。
ルックは、村で一件の宿屋の扉を開き、宿の主人へ声をかけた。
「一晩、泊まりたいんだけど」
「ああ。構わないよ」
返事が返ってきたのを聞いて、言葉は通じるとわかりルックはホッとした。
言葉も通じず、文字も違うとなれば、コミュニケーション手段が面倒だ。
ルックは決められた額の金額を払い、案内された部屋へと向った。
とにかく、休みたい。
長距離飛行はあまり得意ではないルックは、長旅での疲れからすぐにベッドに横になった。
ふかふかとしたベッドと心地よい毛布の感触に、ルックはすぐに眠りにおちた。
翌日、ルックは宿を出た。
とにかく情報を集めなくては。
『世界の破滅』について、何か知っている人がいるかもしれない。
ルックは、人が集まりやすそうな広場へと足を進めた。
噴水がある、広めの広場だった。
木々も、人も冬の装いだ。
(何か、知ってそうな人は…)
あたりを見回すが、収集は得られ無そうだ。
はぁ、とお得意のため息を吐いてルックが村を出ようと思ったとき。
「おい!」
ちらり、と振り向くがルックは無視することにした。
こんな場所で、自分を知ってる奴などいないはずだ、そう思ったから。
「おい!おいってば!」
スタスタと歩く足音の後ろに走る足音が聞こえた。
息を切らして走ってきた人物に腕を掴まれ、ルックは眉間に皺を寄せた。
「…何?僕に何かあるの?」
突き放すように言えば、腕をつかんだ男性はへら、っと笑った。
「いやー、久しぶりだな!」
ははは、と笑いながら男は言うが、ルックには見覚えのない顔だった。
表情を変えぬまま、ルックは男を見上げた。
「誰?僕はアンタなんか知らない」
「かーっ、覚えてねぇのかよ!」
男は大袈裟に肩を落として見せた。
そんな男の動作にも、ルックは冷たい反応のままだ。
男が諦めたのか深くため息をついて、口を開いた。
「ほら、オマエ、師匠と一緒にパーティーにいただろ?」
パーティー、という単語にルックは、あ、と声を上げた。
思い出した。この男が誰なのか、どこで会ったのか。
男の名前は黒鐘。
出会いは今から少し前。一年に数度開かれる「魔法使い」や「魔道士」の集まりだった。
ルックはあまり気乗りしなかったが、師が楽しみにしていたので渋々とついてきたのだ。
その会場で、少し会話をした記憶がある。
ただ、ルックにとっては「どうでもいい記憶」に分類されていたようで、思い出すのに時間がかかった。
「思い出したか?俺様のこと」
ニッ、と歯を見せて笑う黒鐘に、ルックは呆れたような表情を浮かべた。
「僕は忙しいんだ。用事がないなら行くよ」
「へぇ。せっかく教えてやろうと思ったのに。『世界の破滅』についてさ」
『世界の破滅』という言葉を聞いて、ルックは立ち止まった。
そうだ。彼も魔道士だ。何か知っているかもしれない。
「何か、知ってるの?」
「おぅ。教えてやるよ。俺は優しいからな!」
ははは、と口をあけて黒鐘は笑った。
「はやく教えてよ。時間の無駄」
ルックがそう言えば、「口の悪さは相変わらずだな」と黒鐘がつぶやく。
そして、黒鐘は話し出した。『世界の破滅』について。
「最近、地震が増えてるのは知ってるか?」
地震、と聞いてルックは記憶をたどってみる。
そういえば、最近地震が妙に多発している気がする。
それは災害レベルのものではなくて、少し強い揺れ程度。
ああ、またか。程度に思っていたが、まさか関係があるなんて。
ルックは興味深そうに続きを目で促した。
「その地震がどうやら、関係してるみたいだぜ」
「なぜ?」
「さあ。色々な学者が説を立ててるけどな。巨大ナマズが地下にいる、とか」
「馬鹿馬鹿しい。それが『世界の破滅』なんて、」
「コレだけじゃないぜ。この世界よりももっと大きな何か、がこの世界を外から揺すってるとか、他にも色々」
「そと、から…」
「ああ。地底人みたいな大きな生物が、宇宙空間でこの世界を揺すって楽しんでる、って噂だぜ」
「…やっぱり、馬鹿馬鹿しい」
少しは参考になったけどね、と付け足してルックは背を向けた。
まだ、行かなくてはいけない場所がある。
大きな街へ行けば、何かわかるかもしれない。
ルックは翼を広げ、次の目的地を「聖都市」と呼ばれる文明が発展した巨大な街に決めた。
「聖都市」はこの世界の中心、全てを繋ぐ街。何かがわかるかもしれない。
広げた翼をばさり、と羽ばたかせ、ルックは宙へ浮いた。
くるり、と黒鐘を振り返り、さよなら、と手を振った。
「それから、ありがとう」
少しは役に立つかもね、アンタからの情報も、とルックは彼らしい言葉で礼を言った。
それを聞けば、黒鐘も笑みを浮かべて手を振った。
「おぅ!…この、「破滅」が終わったら、また会えるといいな」
「…そうだね。終わったら、ね」
いつまで続くか解らない、終わりなき旅。
それに終止符を打つことができたら、そのときはまた。
雪と黒鐘を眼下に見ながら、ルックは「聖都市」を目指して飛び立った。
『世界の破滅』への旅ははじまったばかりだ。
-End-
【第2話】
「聖都市」は北の村から少し遠い位置にあった。
ルックはまた長々と長距離飛行しなければいけないことにため息を吐いた。
瞬間移動、テレポートの魔法を使うのも手だが、精神を削るはめになるので、ルックは緊急時以外には使用しようとしなかった。
眼下にはまだ広大な雪原が広がっている。
時折走り抜けていくトナカイのような生物が見えたりして、それはなかなか見ていて飽きないものだった。
はあ、と大きくため息を吐いてルックは翼をばさり、と羽ばたかせた。
彼が得意な風に乗った。まったりと進むのはあまり好きではない。
そして何より、ルックは風が好きだった。
風に包まれているとまるで、赤子が母親の腕に抱かれているように安心した。
(僕には、母親なんていないから解らないけれど)
自重気味に内心で吐き捨てると、既にもう雪原は見えなくなっていた。
眼下を見れば、雪と対照的なほど真っ赤な何かが見えた。
そして、むせ返るほどの芳香。
ルックは顔を顰め、着地する態勢に入った。
ばさばさと着地すれば、目障りなほど真っ赤な花弁が舞った。
花畑。それも広大な。
真っ赤な花が自己主張するように咲き誇る花畑を、ルックはぐるりと見回した。
「悪趣味だ」
舌打ちをして飛び立とうとした瞬間、人影が見えた。
ルックはその気配を察知すると、臨戦体制に入った。
いつどこで襲われるか解らない身分なのだ、自分は。
『世界の破滅』は、組織的な計画とも考えられなくはないからだ。
もし、組織的な計画だとしたら、それを阻止しようとしている自分は邪魔な存在。
殺されても、おかしくはない。
だが、人影はそんな想像を打ち砕くものだった。
「すみません。驚かしてしまいましたか?」
人影の正体はおとなしい雰囲気の女性だった。
殺気などが感じられないのが解ると、ルックは詠唱のために突き出していたロッドを引っ込めた。
「このあたりに人が来るのは珍しいので、つい」
声をかけたかったんです、と女性は笑った。
ルックは興味なさそうに、ふぅん、と答えた。
「宜しければ、お名前を聞かせていただけませんか?」
私は夕菜といいます、と女性、夕菜が言った。
ルックは目を伏せ、首を緩く振った。
「別に、名乗るほど名前じゃない」
それより、とルックは目を開き、あたりを見回す。
一面の赤。真っ赤な海に飲まれているような錯覚。
「この花は何?」
毒々しいほどに赤い花を見て言う。
外見はバラから棘を無くしたような花だった。
夕菜はその質問に花に触れながら答えた。
「…私にも解りません。何故こんなにも咲き乱れているのか」
「ただ、皆この花を『バカバラもどき』と呼んでいます」
「バカバラ、もどき?」
「ええ。一年中、季節を問わず咲いていて、バラに似ているのでそう呼ばれるようになったみたいですよ」
「何で、アンタは此処にいるの?」
「…好きなんです。落ち着くんですよ、花に囲まれていると」
「…そう」
真っ赤な花畑に人影はルックと夕菜のものしかなかった。
気温もこの地域は高くなったり暑くなったりと差がある。
なのに、こんなにも咲き誇っている。
バラバラもどき、じゃない、本当の名前が少し、気になった。
「…ねぇ、『世界の破滅』について、知ってる?」
「……ごめんなさい。私は何も知らない」
夕菜はルックの問いかけにふるふる、と首を振った。
『世界の破滅』、その言葉を聞いて、夕菜の表情が悲しくなったのがルックには解った。
「…「破滅」が起こったら、この花畑もなくなってしまう。…それが、悲しくて」
一輪の花を撫でながら夕菜は言った。
なぜか、ルックにはその光景が痛々しく見え、直視が出来なかった。
それを隠すように、ルックは俯いて羽を広げた。
「…僕はもう行くよ。行かなくちゃいけない場所があるんだ」
「…そうですか。…どちらへ?」
「聖都市、へ」
「それなら、此処をまっすぐ行けばすぐですよ」
夕菜は花畑の奥を指差して言った。
ありがとう、と礼を言い、飛び立とうとしたルックを夕菜が引き止めた。
「どうぞ。…貴方に、幸運を」
渡されたのは一輪のバカバラもどき。
ルックはその毒々しく、強い芳香の花を受け取り、飛び立った。
上空から果てを見ると、微かに街が見えた。
あれこそが、世界の中心「聖都市」
次の、ルックが行くべき場所。
ルックを包む風は、バカバラもどきの香りがした。
その香りにルックは、不思議と落ち着いていた。
(ああ、母親に抱かれるのはこんな感覚なのだろうか)
ルックは酔うほどの芳香を感じながら、思った。
-end-
【第3話】
真っ赤な花畑に別れを告げ、羽根をはばたかせると「聖都市」はすぐに眼中に現れた。
北の村がいくつ入るだろうか、その敷地はあまりにも広大で。
『近未来』なんて言葉が良く似合いそうな街だ、とルックは思う。
ルックは以前、数回だが師の付き添いで「聖都市」に出向いたことがあった。
そのことを思い出しながら、彼は「聖都市」の入り口へ着地した。
一歩足を踏み入れると、そこはルックの記憶より更に発展していた。
車のような移動手段は空を飛び、空高くそびえる高層ビルが立ち並ぶ。
「相変わらず、って感じかな」
ルックは一人呟き、とりあえず街の中心部へ向うことにした。
この「聖都市」には色々な人種が入り乱れている。
ヒト、エルフ、獣人…。見ているだけでも飽きないほどだ。
更に、街中には
-書きかけだよ!-